歩行と階段の下りで膝の内側がズキッと痛む
症状
10日くらい前に、長時間ゴルフの練習をした後から、右膝の内側に痛みを感じるようになった。初めは階段を降りる時に少し痛む程度だったが、徐々に痛みが強くなり、しゃがむことが出来なくなってしまった。ここ数日は歩くのもつらくなってきたので、早く何とかしたいと考え、友人にすすめられた鍼を受けてみようと思い来室した。
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来院者
男性
40 代
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期間
2019年8月 ~ 2019年8月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
症状を確認すると、右下肢に荷重した時に、右膝関節内側の鵞足(がそく。内側関節裂隙の下方)に強い痛みが生じることが分かった。さらに触診すると、右大腿内側に筋緊張と圧痛があった。このことから、大腿内側の緊張が痛みの原因となっていると考えた。
まず膝関節の動きと関連する殿部のツボに鍼をして、動作を確認すると歩行時の痛みは半分以下になった。次に下肢の内側と連動している脊柱のツボに鍼をしたところ、すぐに下肢内側の筋緊張が緩和し、しゃがめるようになった。歩行時の痛みも消失したので、初回の施術を終了した。
〈2診目〉動作時の痛みは大幅に減り、楽になってきているが、まだ階段の下りでは少し痛みがある。発症前に長時間ゴルフの練習をした事から、肩甲骨の動きも関係があると考えた。触診で反応が見つかった肩甲骨のツボに鍼を追加した。動作を確認すると、歩行・階段下りとも痛みなくスムーズになったので、施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
過度のゴルフの練習で肩甲骨の動きが悪くなってしまい、上肢と下肢の連動が崩れた事が発症の原因の一つと考えられる。痛くなったきっかけや、痛みが生じる動作を丁寧に確認することで、患部から離れた原因点を見つけることが出来た。