完全に伸ばすことが出来ない膝の痛み
症状
数日前に庭木の手入れをしてから、右膝の皿の下から内側にかけて痛みが出るようになった。体重をかけると痛みが強くなり、一番ひどい時は片足立ちが出来なかった。現在も膝を完全に伸ばそうとすると痛む。痛みが長引くと日常生活に支障が出るので、早めに対処しようと考え来室した。
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来院者
女性
70 代
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期間
2019年3月 ~ 2019年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
膝関節に内反変形があるので確認すると、以前にも膝が痛くなったことがあり、整形外科で「変形性膝関節症」と診断され治療を受けたとのこと。その後しばらくは症状はなかった。膝関節の動きと関連する部位を触診すると、腰殿部に顕著な筋緊張が見つかった。殿部に鍼をすると、右下肢に体重をかけた時の痛みが軽減したが、膝の伸ばしにくさは残った。再度検査すると、大腿に緊張が残っていたので、関係が深い背部に鍼を追加したところ、膝の伸展がスムーズになり、動作時痛も大幅に減った。
2診目も同様に施術し、動作時痛がほぼ消失したため、施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
庭木の手入れをしたことで、膝関節だけでなく大腿や腰殿部にも大きな負担がかかっていた。膝が痛いからと言って、膝だけに原因があるとは限らない。原因と考えられる動作から、体のどこに負荷がかかっていたか推察し、施術を組み立てていくことが大切である。