石を踏みつけて発症した足首の痛み
症状
1週間前、子供を抱っこしたまま公園を散歩していた際、野球のボール位の大きさの石が視界に入らず右足で踏んでしまった。
その時に足首を強く内側へ捻ってしまい、あまりの痛みで数分間歩くことが出来なかった。
落ち着いた頃に整形外科へ通院、レントゲン撮影を受けて出た診断が「足関節捻挫」。
整形外科ではロキソニンテープを処方され、さらに足首を固定する器具を購入。
数日は通院し電気治療とリハビリを頑張っていたが、固定器具なしでは立っていることもままならない状態。
症状の改善の見通しが立たない中、子供がまだ小さく手がかかることを考えると、この先の生活が不安になっていた。
主人の仕事の取引先の方が交通事故で首を痛めた時、最終的に鍼灸院で首が回るようになったという話をされていたのを聞き、期待が出来るかもしれないと思い通院してみた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2018年11月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
石を踏んでから痛みが現れることから、足の裏から筋肉の走行を調べてみた。
すると足首を捻った際に現れる特有の筋緊張が腰にみつかった。
それらの筋緊張を緩めるため、ふくらはぎと太腿の裏側にあるツボへ鍼を行ったところ、腰の筋緊張が緩み膝がスッーと伸ばせるようになり固定具なしで立ち上がることができ痛みは消失していた。
続いて、感じていなかった首の痛みが出現したため調べると、背中に首の動きを制限する筋緊張があり、そのため腕に鍼を行うと首を後ろや横へ倒す動作が楽に出来るようになった。
ベットから立ち上がり歩行してみたところ、痛みが出現することはなかったため、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
「足関節捻挫」という診断が出ると、どうしても足首を固定し安静にしなければならないと思いがち。
本能的に危険から避けるため、足を無意識に退いてしまうということに着目できると、どの筋肉に緊張が一番生まれているかが見えてくる。
その筋肉の緊張を鍼でピンポイントに緩めることができたため、早期の改善へ繋がった症例だった。