原因不明の「喉の違和感」諦めていませんか?
この違和感、何とかならないの?
「喉が詰まる」「締めつけられる」「飲み込みづらい」..これら、喉の症状に悩まされていませんか?
一時的であれば、それほど気にはなりませんが、これが頻繁に起こるとなれば気になって仕方ありません。
医療機関で鼻や喉の検査(CT・レントゲン・内視鏡など)をしても異常が見つからず、「精神的なもの」「心の持ちよう」だと片付けられてしまうケースも多いようです。
症状は確かにあるのに検査しても異常が見つからず、「この辛さを理解してもらえない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
実際、私もこの症状に悩まされていた一人ですから、辛さはよく分かります。
そんな原因不明の「喉の違和感」は鍼灸で改善できる可能性があります。
ヒステリー球・梅核気
- 喉に何かつまっている感じ
- 喉が塞がる感じ
- 痰が絡む感じ
これらの症状で病院を受診された方は「ヒステリー球」「咽喉頭異常感症(いんとういじょうかんしょう)」と診断を受けた方も多いのではないでしょうか。
一般的には、ストレスや自律神経の乱れが原因と考えられている為、心理療法(カウンセリング)や薬物療法(抗不安薬・抗うつ薬)などの治療が主になります。
また東洋医学では「梅」の種が喉に貼り付いている様な感じがすることから、「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれています。
「気」の巡りが悪くなる「気滞」によって症状が起こっていると捉えられており、気を巡らせる目的で漢方薬(半夏厚朴湯)がもっともよく用いられています。
これらの治療で改善されるケースもありますが、なかなか改善されないケースがあることも事実です。
鍼灸師はココを診る
注目すべきは、首にある筋肉の状態です。喉を取り囲んでいる首の筋肉が硬く凝り固まると、喉(気道)を狭める原因になります。
実際「喉の違和感」を訴える方は、首こり・肩こりの自覚をお持ちの方が多いです。
心と体は密接な関係にあることから、精神的ストレスは筋肉の緊張として身体に表れます。喉周辺は筋肉や神経の構造上、ストレスを感じやすい繊細な部分です。
ストレスの影響をもっとも受けやすい筋肉のひとつが「胸鎖乳突筋」です。
「喉の違和感」がある方はご自身で、首周りの筋肉が硬くなっていないかチェックして見てください。首を回しづらい・曲げづらいと感じたら胸鎖乳突筋が過剰緊張を起こしている証拠です。
鍼灸では“ツボ”を使って、硬くなった首周辺の筋肉を緩めます。
首の筋肉が硬いからといって、首に直接“鍼(はり)”をすることはしません。多くは手や足にある離れたツボを使います。“ツボ”はピンポイントで狙った筋肉を緩めるのに優れています。
ここでは、「胸鎖乳突筋」のみを取り上げましたが、実際の施術では、「背中」や「お腹」の硬さなど、全体のバランスも一緒に診るようにしています。