頬がこわばり、長時間しゃべれない
症状
10年以上前から頚と肩のこりに悩んでいる。3、4年前から頬のこわばりが気になり始めて、徐々に悪化し現在に至る。
頬がこわばるため、口が固くて動きづらい。しゃべる時に気になり、長くしゃべり続けることができない。
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来院者
男性
40 代
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期間
2014年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
この頬のこわばり感は、項(後頚部)のコリと連動したものであると考えた。身体を診ると腰部の緊張が目立っていたため、腰部から調整して行った。その上で背部(肩甲骨内縁)と手足のツボに鍼をすることで、項の緊張を緩めた。1回の施術で大幅にこわばりが軽減した。
2回目の施術で、頬のこわばり、肩のこりが共にほぼ解消した。
使用したツボ
まとめ
このような顔の症状に対しては、原因となっている後頚部に働きかけなければ、改善したとしても一時的なものになってしまう。
こわばりそのものを問題視するのではなく、背景にある体の癖に注目することが重要である。
着眼点がピタリと合えば、今回のケースのように、1~2回の施術で10年前からの肩こりと3、4年前からの顔のこわばりを解消することもできる(もちろん、すべての症状が数回で解決するとは限らない)。
視点を変えれば、豊かな表情はしなやかな項から生まれると言える。