NEW方向転換時、目の動きによって起きるPPPDでのめまい
症状
20代女性の理学療法士。2025年春頃から持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の疑いの症状が出現した。4月に大学院への進学を機に症状が顕著となり、左右を向く際にふわっとするめまいが頻繁に生じるようになった。首から上がのぼせるような熱感を伴うこともあった。動いているものを目で追うと引っ張られるような感覚も訴えていた。首や肩のこり、吐き気も随伴症状として認められた。症状により仕事を休職し、学業も休むことを余儀なくされるなど、日常生活に大きな支障をきたしていた。医療機関でPPPDの診断を受けていた。
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来院者
女性
20 代
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期間
2025年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の触診では、首の可動域に制限が認められ、特に前屈時の制限が顕著であった。手や膝付近の足のツボ、踵周りのツボに施術を行った。初回施術後、左右を振り向いた際のふわっとする感覚が消失した。2回目以降は、目の疲労の有無や後頭下筋群の緊張状態を確認しながら施術を継続した。施術を重ねるごとに症状は少しずつ改善していった。施術期間中、当初の首の動きに伴うめまい感から、途中で動いているものを見ると目が引っ張られるような感覚へと症状の変化が見られたが、それらにも対応しながら施術を続けた。大幅な改善までに約10回の施術を要し、現在では学業と仕事を両立できるまでに回復している。
使用したツボ
まとめ
PPPDの疑いによるめまい症状に対して、首の可動域制限や後頭下筋群の緊張に着目した施術を行った。手や足、踵周りのツボへの施術により、初回から左右を向いた際のめまい感が軽減し、継続的な施術で症状は段階的に改善した。施術期間中に症状の性質が変化したが、その都度状態を確認しながら対応することで、約10回の施術で大幅な改善が得られた。現在は休職していた仕事に復帰し、大学院での学業との両立も可能となっている。本症例は、PPPDの疑いに対する鍼施術の有効性を示すものである。










