NEW庭仕事中に発症した下部腰椎のズキズキ痛と歩行困難
症状
70代男性が二日前から下部腰椎のあたりにズキズキとした痛みを訴えて来院した。庭で花壇の整理をしている際に症状が発症した。痛みが強く左右差はほとんど判別できない状態であった。歩行時や寝返りを打つ際に痛みが増強し、座位では症状が軽減する特徴があった。歩行が困難なため日常生活に大きな支障をきたしていた。医療機関での診断や治療は受けておらず、症状に関連する他の体調不良は認められなかった。初診時の触診では腰椎周辺の緊張が強く、臀部にも硬い硬結を認めた。特に左側の臀部の緊張が顕著であった。
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来院者
男性
70 代
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期間
2025年11月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の所見から、臀部の緊張と腰部の症状に深い関連があると判断し、臀部のツボ二箇所に施術をした。初回施術後、来院時よりも歩行が容易になり、左側に痛みが集中するようになった。その後、腰部を緩める狙いで数穴に施術を行い、初回を終了とした。二回目の来院時も同様の方針で施術を進めた。施術を重ねるごとに症状は改善していき、二回の施術で大幅な改善が得られた。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、庭仕事中に発症した急性腰痛に対して、臀部の緊張に着目した施術が奏功した事例である。初診時の触診で臀部、特に左側の硬結と緊張が顕著であったことから、臀部の緊張が腰部の症状に影響を与えていると判断した。臀部のツボへの施術により歩行が改善し、痛みの部位が明確になったことで、より的確な施術が可能となった。その後、腰部を緩める施術を加えることで、二回の施術で大幅な改善が得られた。急性腰痛において、臀部の状態を評価し適切に施術することの重要性が示唆された症例である。










