NEWPCの使い過ぎによる眼精疲労
症状
日頃から仕事で毎日パソコンを使用している症例者が、眼精疲労を訴えて来院した。両目に疲労感があるが、特に左目の疲れが強いとのことであった。症状は基本的に毎日あるが、来院の2週間前頃から症状が強くなってきた。1日の中では仕事が終盤になるにつれて目の疲労感が増し、ひどい日には痛みも出現する。パソコンを使う仕事であるため、疲れが溜まると支障があり、仕事に集中できない状態であった。医療機関での診断や治療は受けていない。初診時の触診では、症例者の訴え通り、右肩に比べ左肩、左首の筋肉の緊張が強く、圧痛も認められた。また首の可動域は左回旋時につまりがあり、左右差が見られた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年7月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
デスクワークである点から、腰部も日頃から負担を受けていると考え、腰部を確認した。すると硬さの目立つ部分があったため鍼をした。結果、首の緊張も緩んだ。そのほか肩の硬さを緩めるためにふくらはぎのツボに鍼をした。初回施術後、自覚的な変化としては首の可動域が改善され、触診時にははっきりと変化が感じられ、感覚の共有もできた。その場で体の軽さが出て、目の開きも良くなった。
使用したツボ
まとめ
眼精疲労を訴えて来院した症例者に対し、腰部とふくらはぎのツボへの施術を行った。デスクワークによる腰部の負担が首や肩の緊張を引き起こし、それが眼精疲労の一因となっていると考えられた。腰部への施術により首の緊張が緩み、ふくらはぎのツボへの施術により肩の硬さが改善された。初回施術後、首の可動域の改善、体の軽さ、目の開きの改善が得られ、症状の軽減が確認された。デスクワークに伴う身体の負担が眼精疲労に影響を与えていた症例であった。





