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症例の鍼灸院:はり・きゅうFine

NEW起き上がれないほどの胸部・腹部の悪心

   

NEW起き上がれないほどの胸部・腹部の悪心

症状

鍼灸の症例「起き上がれないほどの胸部・腹部の悪心」(京成本線・公津の杜)

熱中症のような症状の後、8月24日より腹部・胸部の悪心と嘔吐が出現した。1日中悪心はあるが、特に午前中に強く、ベッドから起き上がることができないほどであった。午後になると徐々に起き上がることが可能となり、歩行もできるようになるという日内変動が見られた。また、臥床時には胸苦しさと動悸を伴っていた。総合病院の内科を受診し、胃炎の疑いでファモチジンを処方されている。

  • 来院者

    女性

    20 代

  • 期間

    2025年9月 ~ 2025年9月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    5回

施術と経過

初診時、顔色不良で前傾姿勢でのゆっくりとした歩行が観察された。触診ではみぞおちから上腹部にかけての緊張が確認された。前腕、膝内側、下腿外側のツボに10分程度の置鍼を行った。初回施術後、腹部の緊張は緩和され、症例者も腹部のすっきり感を自覚した。その後も同様の方針で継続して施術を行い、4回目の施術時には悪心はほぼ消失し、唐揚げなども摂取可能となった。全5回の施術で食事摂取に支障がなくなったため、治療を終了した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

熱中症後の消化器症状に対して、前腕や下肢のツボを用いた施術を行った結果、症状の改善が得られた症例である。特に腹部の緊張緩和に焦点を当てた施術が有効であった。症状は段階的に改善し、5回の施術で日常生活に支障のない状態まで回復した。施術期間中の症状の再燃や新たな症状の出現は見られなかった。消化器症状に対する鍼施術の有効性を示す一例といえる。

担当スタッフ

阿部俊介

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