NEW音に過敏で耳栓が必要な耳のつまり
症状

右耳のつまりと音の響きを主訴に来院。症状は1年前から徐々に出現し、特に大きな音に対する不快感が強くなり、最終的には耳栓なしでは日常生活を送ることができない状態となった。医療機関を受診したものの、特定の診断名はつかなかった。全身的な所見として、首肩のこりも伴っていた。
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2024年10月 ~ 2024年11月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
9回
施術と経過
初診時の所見では、全身の緊張と呼吸の浅さ、首肩背中のこりが確認された。臀部や手のツボに施術を行い、呼吸の調整を図った。また、鼻へのアプローチとして腕のツボにも施術を実施。初回施術後、上半身の緊張が緩和され、耳の症状にもわずかな改善が見られた。3回目からは顎関節部へのアプローチを追加。6回目の施術では音楽を聴く際に使用していた耳栓が不要となり、9回目には大きな音も気にならなくなるまで改善した。施術期間中に確認された顎関節の食いしばりに対しても適宜対応を行った。
使用したツボ
まとめ
耳のつまりと音の響きに対して、全身の緊張緩和と呼吸の調整を主軸とした施術アプローチが有効であった。特に臀部や手のツボへの施術により、上半身の緊張が緩和され、耳の症状改善につながったと考えられる。また、顎関節部への施術を加えることで、より効果的な症状の改善が得られた。9回の施術を通じて、耳栓が不要になるまでの改善が確認され、音に対する過敏な反応も軽減された。本症例から、耳の症状に対しては局所だけでなく、全身の緊張状態にも着目した包括的なアプローチが重要であることが示唆された