左親指のばね指による痛みと動作制限
症状

左親指にばね指の症状があり、指を伸ばす際に引っかかりと痛みが生じていた。また、指を曲げる動作に制限があり、伸展時にも制限が見られた。症状は1ヶ月前から始まり、日常的に重いものを持つ際に痛みを感じることがあった。整形外科を受診し、ばね指の診断を受けたが、治療を行っても症状の改善は見られなかった。他の体調や身体の不調は特に感じていないとのことである。
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来院者
男性
60 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年6月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の触診では、屈曲と伸展の動作に制限があり、運動時に痛みが確認された。背骨の状態を確認しながら背中や肩甲骨周りのツボを選択して施術を行った。初回施術後、屈曲時の制限は解消され、伸展時の制限は軽減したがまだ残っていた。痛みは消失したことを確認した。継続的な施術を行い、2回目以降も動きと痛みの確認をしながら背中や肩甲骨周りのツボを選択して施術を行った。2回目の施術後には痛みが完全に消失し、4回目の施術で伸展時の制限も改善した。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。
使用したツボ
まとめ
左親指のばね指に対して、背中や肩甲骨周りのツボを用いた施術を行った結果、痛みは2回目の施術後に消失し、4回目の施術で動作制限も改善した。整形外科での治療では改善が見られなかった症状が、鍼灸施術によって軽減・解消されたことが特徴的である。症状の再燃や新たな症状の出現もなく、短期間での改善が見られたことから、ばね指に対する鍼灸施術の有効性が示唆される症例である。