NEW慢性的な顎の開口障害と関節音
症状

数年前から顎の開口障害を自覚している。常に顎が開けづらく、左顎に音が生じるとの訴えがある。食事がしづらいなど、日常生活への支障が生じている状態である。医療機関を受診し、顎関節症の疑いと診断されている。顎関節以外の部位には、特に症状は認められない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2023年12月 ~ 2023年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、顎周辺の筋の緊張が顕著であった。肩甲骨周辺のツボに鍼を施術したところ、顎の可動域が改善し、開口しやすくなったとの報告があった。3ヶ月後の再診時には、症状が若干再発していたため、同様のツボに鍼を施術した。その後は定期的なメンテナンスとして鍼を施術することで、症状の良好な状態を維持している。
使用したツボ
まとめ
顎関節症の疑いに対して、顎周辺ではなく肩甲骨周辺のツボへの鍼施術が有効であることが示唆された。初回の施術で即効性のある効果が得られ、その後は定期的なメンテナンスにより症状の安定化が図れている。顎関節症の疑いに対する鍼施術では、顎周辺の筋緊張だけでなく、上半身全体の筋バランスを考慮した施術方針が重要であることが確認された。