NEW急に起こった後ろに反る動作で痛む腰痛
症状
5日前に突然発症した「ギックリ腰」を主訴に来院した。後屈時に強い腰部痛を訴え、日常生活に支障をきたしている。医療機関での受診歴はなく、腰痛以外の随伴症状は認められない。初診時の所見では、後屈動作が著しく制限され、臀部周囲の筋緊張が顕著に認められた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2023年8月 ~ 2023年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初回施術では、臀部および下肢のツボに対して鍼をした。施術後、腰部の違和感は軽減し、後屈動作も改善傾向を示した。2回目の施術では、残存していた右腰部の痛みに焦点を当て、集中的に施術を行った。その結果、症状は完全に消失し、後屈動作も正常に戻った。
使用したツボ
まとめ
本症例は急性発症の「ギックリ腰」に対して、臀部および下肢のツボへの鍼施術が著効を示した例である。特に初回施術後から顕著な改善が見られ、2回の施術で症状が消失したことから、発症早期の適切な施術の重要性が示唆された。また、2回目の施術では症状の残存部位に焦点を当てた的確なアプローチにより、完治に至ることができた。本症例を通じて、急性腰痛に対する段階的な施術アプローチの有効性が確認された。