症状

右腕を横から垂直にあげようとすると痛みを感じ真上まで上げることができない。
痛む部分は肩につながる腕の部分の真上（三角筋中央部）。
両腕を上げたときに比べると右腕の方が20°くらい上がっていない。
最近、パソコンでのデスクワークが多かったためではないかとのこと。
定期的にメンテナンスのために来院されており、前回もよくなったので相談をうけた。

施術と経過

肩関節と股関節の連動を取り戻すことを目的に左膝にあるツボに鍼をすると上がりやすくなった。
右肩に緊張があったので、関連する手のツボに鍼をすると緊張が緩みさらに上げやすくなった。左腕より上がりやすいくらいになったので施術を終了した。
施術には鍉鍼（ていしん）を使い、刺さずにツボに軽く触れるだけにした。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 玉陽 L
• 威霊 R

まとめ

腕を動かすとき、腕だけで動いているのではなく肩関節や股関節が関係して動きを支えている。本症例では肩関節と股関節の連動を取り戻すことで腕の可動域を取り戻すことができた。
腕が痛むからといって腕や肩に鍼をするのではなく、離れた部分にある根本原因にアプローチすることにより改善することを理解していただいたのでスムーズに施術することができた。

症例を投稿した鍼灸院：こうのとり健康鍼灸院