10年近く続く足指付け根の痛み
症状
10年近く前に足指の付根付近に痛みを感じるようになる。
整形外科や整骨院に通院し、オーダーメイドでインソールを作ったりしたが、以前のように長く歩くことができない。1か月くらい前から寒さの影響からか痛みが強くなってきた。
発症から年月が経過しているためか、歩き方もぎこちなくなっている。
鍼に関しては、足の裏に刺されるイメージで怖くて選択肢にはなかったが、当院の足の裏に鍼をしない症例をネットで見て来院。
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来院者
女性
60 代
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期間
2019年1月 ~ 2019年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
足の裏と関連が深いふくらはぎと、ふくらはぎと関連がある腰の硬さがあるのを確認。
ふくらはぎの硬さに対して腰のツボに鍼をして緩める。歩行して確認すると患部の痛みは減弱。
緩んだふくらはぎの中でも硬さが残るところがあるので、ふくらはぎのツボに鍼をし、再び歩行して確認してもらうと痛みは更に減少。
小指側に残る痛みに対して、肩甲骨のツボに鍼をすると痛みはほぼ解消した。
その後、週に1回の通院で5回目には家の中を裸足で歩け、歩行距離も当院から自宅まで(約1km)歩けるようになった。
現在、腰痛と足のケアで月に1~2回、通院中。足裏の痛みの再発はしていない。
使用したツボ
まとめ
足の裏の痛みがなぜ起こるのかを深堀すると、患部よりも上に問題がある。特に、ふくらはぎとの関連は深いが、むやみにふくらはぎを緩めるだけでは効果は薄かったと思う。ふくらはぎの何処に問題があるのかを見極める必要がある。