発熱後から続く、手指の痛みと腕のだるさ
症状
1週間前に風邪を引き、3日間ほど熱が出た。その後から両腕の重だるさと手指の節々が痛くなる。
指先は不意に当たるだけで痛く、手には力が入らずグー(手を握ること)ができない。自転車のブレーキが握れない事、車のハンドルを切れない事で、運転が不安。母親も似たような症状で指が変形しており「遺伝ではないか」と心配になり来院された。
-
来院者
女性
40 代
-
期間
2018年6月 ~ 2018年7月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
2回
施術と経過
手指の動きと関係の深い、頚椎を触診すると右側に押して痛む反応があった。手のこわばりは頚椎に原因があると判断して、右手のツボに鍼をした。しばらく鍼を置いた後に手を動かすと、力を入れやすくなって手がしっかり握れるようになった。安定させるため、肩にあるツボに鍼を行い初回を終えた。
2回目、1週間後に来院された時には両腕のだるさは取れており、左手第5指(小指)の関節のみに痛みを感じる程度だった。第5指の動きと連動関係にある背中のツボに鍼したところ、指先が「ボァー」と温かくなる感じがすると感想を得た。直後、指の動きもスムーズになった事を確認できたため、施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
熱が続いた事で、肩周辺の筋緊張を起こしていた。手の重だるさと指の節々の痛みも肩周辺の筋緊張が引き起こしていると考えた。そのため、施術も頚から背部の硬くなっているポイントを緩める目的で行い、2回の施術で症状が消失した。