腕から手への重だるさと手の震え、痺れを感じる
症状
建設関係の監督と週に数回の現場作業をしており、2週間前から左手全体にゾォーとする震えとピリピリと感じる痺れを感じる。
仕事でデスクワークが続いたときや現場でハンマードリル等の電動工具を使い続けた後にこの症状が特に酷く感じる。最初は、症状が出ると休憩をして様子を見ていた。お風呂などで温めると症状が和らぐのも実感していた。しかし、数日前から自己対処出来なくなり何をしても有用な手段が無くなった。
そこで近所の整形外科へず受診すると「頸の骨と骨の間が狭くなっていますね」と言われ、湿布と痛み止めの薬を処方された。言われた通り、試したが効果を実感できなく他の手段を探した。
インターネットで鍼で手のしびれが回復したと言う体験談を見つけ、地元の鍼灸院で探し当院へ連絡をいただいた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2108年10月 ~ 2018年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
頸を触れると腕のへの放散痛が再現され、強く押すと痺れなども誘発された。背臥位も誘発姿位となる。
触診では頸の緊張と背骨付近の緊張が強く感じこれらが症状を呈する原因となっていると考えた。施術では、緊張を招いている原因点へ鍼をし“触れたり・押したり”しても痛くない状態を目標とした。
1回目で重だるい感じは消失し、うっすら痺れる感じだった。
2回目の施術中では常時痺れるのが消失する時間もあった。
3回目、「今日が一番調子が良い」と言っていた。背臥位が誘発姿位であり、就寝姿勢に困っていた。
胸椎可動性低下が見られためそれまでの施術に加えて行った。また、就寝時姿勢を指導することで質の良い睡眠を促した。
6回目には日常生活に支障が出ていなかったため施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
頸に触れるだけ(→頸部の緊張)患者さんが不快感を示していましたが施術回数を回数を重ねることで状態が上向いていきました。鍼をするときはこの頸部緊張を招いている仙骨や足にあるツボへ施術を行います。ここに鍼施術の特徴があります。患部に触れることはないので患者さんも不快感無く受けることが出来て施術をスムーズにすすめることができることであります。
また、施術期間中は電動工具を使う業務を仲間に変わってもらい誘発要因を取り除けたのも大きかった。
「俺がやらなくてもいい業務なんだけど、ついつい」と患者さんが言っていたのが印象的な症例。
施術はあくまで患者さんの健康体をお手伝いするものと改めて感じました。
担当スタッフ
洲崎 和広