腕を使うと、頚すじから腕にかけて痛む
症状
1ヶ月ほど前から右肩が痛むようになった。きっかけに心当たりがない。徐々に悪化し、痛みは首筋から腕にかけて広がっていった。
腕を使う際に肩が痛む。右を下にして寝ると痛みが強くなる。痛みに耐えられなくなり来院。
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来院者
女性
60 代
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期間
2014年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
腕を動かしてもらい、痛みが強くなる動作を調べてみた。すると、外旋することで痛みが強くなることがわかった。
肩関節の外旋を胸椎のツボで調整したところ、可動域が普段通りまで回復した。
肩を後ろに引く際に痛みが残っていたため、前腕のツボで大胸筋の緊張を取った。
すると可動域がさらに広がり、痛みがわずかに残る程度までに改善した。
使用したツボ
まとめ
「どこが痛いのか」を知ることは重要であるが、「どうすると痛いのか」を重ねて症状を分析しないと、問題の本質にたどり着けないことがある。痛みの範囲が広い場合は、特に痛みの中心を探すことが最初の課題となる。この症例では、肩の関節を外捻り(外旋)した時に痛みが強くなることがわかった。他の動作では痛みが強くならなかった。仮に、肩関節に炎症があるような状況であったなら、どのような動きでも痛みが強くなる傾向が強い。