首を動かすとズキッと痛む、デスクワーク姿勢による左後頚部痛
症状
20代女性が半年前から続く左後頚部の痛みとコリを主訴に来院した。症状は学業で提出物が多く、書き物やパソコン作業が増えた時期に始まった。症例者は物を書く際に右斜め上に紙を置く癖があり、このような不良姿勢が症状の一因と考えられた。左後頚部に強い緊張があり、首を動かすとズキッとした痛みが生じる。特に後ろを向く左回旋、上を向く伸展、下を向く屈曲の動作で痛みが出現する。常時痛むわけではなく動作時のみであるが、半年間この状態が続いており、症例者は不安を感じていた。医療機関での受診歴はなく、他の体調不良も訴えていなかった。
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来院者
女性
20 代
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期間
2026年1月 ~ 2026年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では左後頚部に明らかな緊張が認められた。動作確認では伸展・屈曲で痛みがあり、特に左回旋の動きに最も強い制限がかかっていた。まず膝のツボに施術を行ったところ、回旋と屈曲の動きが改善した。しかし伸展の動きに制限が残ったため、臀部のツボを追加した。その結果、伸展の動きも可能となり、全ての動作制限が解消された。施術後、症例者は首を自由に動かせるようになったことを喜んでいた。初回の施術で症状が改善したため、その後の通院は行わず、症状の再発についての報告もなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、デスクワーク時の不良姿勢が原因と考えられる左後頚部痛に対し、局所ではなく膝と臀部のツボを用いた施術が有効であった事例である。半年間続いた動作時痛が初回の施術で改善し、回旋・屈曲・伸展の全ての動作制限が解消された。特に右斜め上に紙を置いて書く癖が症状の発症に関与していたと考えられ、今後は作業姿勢の改善も重要な予防策となる。遠隔部位のツボを用いることで、頚部の緊張を効果的に緩和できることが示された症例である。
担当スタッフ
洲崎 和広






