NEW静かなところで目立つ低音の耳鳴り
症状
30代の女性が右耳の耳鳴りを主訴に来院した。特にきっかけはなく、ある日突然症状に気づいたという。静かな場所では右耳に低音の耳鳴りが生じ、子供が大きい声を出した際には声が響くという症状も認められた。基本的には右耳のみに症状が現れ、症状の程度に変動は見られなかった。日常生活において煩わしさを感じており、医療機関での診断や治療は受けていなかった。また、症状に関連して首肩こりが強く、疲労が蓄積している状態であった。
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2025年10月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、肩の張りが強く圧痛が認められた。左右ともに硬さがあり、首肩周辺の緊張が顕著であった。首周りの緊張を緩和するために手のツボを用い、肩甲骨周りの緊張を取るために臀部のツボに施術を行った。施術終了時には体が楽になったと症例者から報告があった。次回の予約は取らずに帰宅されたが、後日、耳鳴りが消失したとの報告を丁寧にいただいた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、右耳の耳鳴りと首肩こりを訴える症例に対し、首周りと肩甲骨周辺の緊張緩和を目的とした施術を実施した。手と臀部のツボへの施術により、首肩の緊張が緩和され、結果として耳鳴りの消失につながったと考えられる。耳鳴りの原因として、首肩周辺の筋緊張が関与していた可能性が示唆された。1回の施術で症状が改善し、症例者から良好な結果の報告を得ることができた。首肩の緊張と耳鳴りの関連性を考慮した施術アプローチが有効であったと考えられる。










