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症例の鍼灸院:鍼灸TAKA

NEW高熱後の唾液過多と口腔内の腫れ

   

NEW高熱後の唾液過多と口腔内の腫れ

症状

鍼灸の症例「高熱後の唾液過多と口腔内の腫れ」(有松駅)

症例者は1年以上前に高熱を発症した後、ドライマウスを自覚するようになり、その後唾液が過剰に分泌されるようになった。過剰に分泌された唾液が上顎に溜まるため、それを頻繁に吸い取る動作を繰り返すようになり、その結果、舌、歯茎、上顎に炎症が生じるようになった。症状は舌や上顎の腫れとして現れ、1日の終わりに唾液量が増加する傾向があった。塗り薬を使用すると一時的に症状が軽減するものの、唾液の分泌と吸い取る動作による炎症を繰り返す状態が続いていた。医療機関を受診したが異常なしと診断され、症状の改善には至らなかった。

  • 来院者

    女性

    60 代

  • 期間

    2024年2月 ~ 2024年4月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    10回

施術と経過

初診時の触診では、頚椎7番から胸椎1番付近の緊張が確認された。初回施術では骨盤と下腿のツボに鍼をしたが、直後の変化は見られなかった。2回目以降も同様の方針で施術を継続した。施術を重ねるにつれて唾液の分泌量が徐々に減少し、唾液を吸い取る必要性が低下していった。それに伴い、上顎や舌の炎症も治まってきた。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。

使用したツボ

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ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

高熱後に生じたドライマウスから唾液過多へと症状が変化し、過剰な唾液を吸い取る動作により口腔内の炎症を繰り返していた症例である。医療機関では異常なしと診断されていたが、頚椎7番から胸椎1番付近の緊張に着目し、下腿と骨盤のツボへの施術を継続した。10回の施術を通じて唾液分泌量が正常化し、それに伴い口腔内の炎症も改善した。本症例は、唾液分泌の異常に対して身体全体のバランスを整えるアプローチが有効であったことを示している。

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