症状

30代女性。月に数回発生する頭痛を訴えて来院した。痛みは左右のこめかみから耳にかけて広がり、押すと痛みが増強する。常に頭部に違和感と重みがあり、頭痛が始まると持続的に痛みが続くため日常生活に支障をきたしていた。こめかみ周辺の触診では目立った特徴は認められなかった。これまで医療機関での診断や治療は受けていない。頭痛に伴う他の症状は特に認められなかった。

施術と経過

初回施術では、肩の緊張を緩和するために手のツボに施術を行った。また、頭痛が出ている部位の緊張を取り除くために手のツボに鍼をした。施術直後、症例者は自覚的に頭が軽くなったと報告し、こめかみ周辺を押した際の痛みも軽減した。1回の施術で症状が改善したため、治療を終了した。その後、症状に関する報告はなかった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 内谷 LR
• 裏宮 LR

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

月に数回発生する頭痛に対して、手のツボへの施術により症状の改善が得られた症例である。こめかみから耳にかけての痛みと頭部の重みに対し、肩の緊張緩和と頭部の緊張除去を目的とした施術を行った結果、1回の施術で自覚症状の軽減と圧痛の改善が認められた。頭痛に対する鍼施術の有効性が示唆される症例であった。

症例の鍼灸院：養気院