NEW歩いていて急に痛くなった股関節
症状

数か月前、お子さんの小学校入学準備のため通学路を往復約1時間歩行した際、明らかな誘因なく左股関節外側に突発的な疼痛が出現したとの事。以降、左下肢への荷重やズボンを着脱する際の股関節挙上動作にて強い疼痛があり、運動として行っているヨガにて特定の姿勢が痛くて出来なかったり、歩行時に足を少し引きずるような歩き方になったとの事でした。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年9月 ~ 2025年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
1回
施術と経過
・座位や立位での大腿挙上時痛:左足背部への刺鍼により動作時の疼痛の軽減が確認されました。
・股関節開排動作時の可動域制限と疼痛:左膝外側への刺鍼にて可動域拡大と疼痛も軽くなったとの事でした。
・片脚立位時の疼痛:左腰部への刺鍼により疼痛はVAS2~1へと低下、来院時の痛みを10とすると施術後の痛みは1か2程度になったとの事でした。
初回施術終了時点で、荷重動作・挙上動作ともに疼痛の改善を、「ほぼ気にならない」との事でした。
翌週、別症状にて来院された際も股関節部に関する訴えはありませんでした。
使用したツボ
まとめ
今回の症例は、明らかな外傷や既往なく突発的に発症した股関節外側部の痛みでした。股関節周囲筋および体幹・下肢に対する刺鍼により、荷重時・運動時の疼痛の減少や股関節の可動域の速やかな改善を認めました。筋緊張の緩和と運動連鎖の調整が症状改善に寄与した可能性が考えられる症例でした。