NEW仕事のストレスで悪化したチック症状
症状

2年前より再発したチック症の疑いにより、口を噛む動作や声を抑える行為が顕著となっている。小学校時代に同様の診断を受けた既往があり、高校・大学時代は症状が落ち着いていたが、ここ数ヶ月で明らかな悪化傾向を示している。仕事中の集中力低下や離席の増加により、立場上のプレッシャーも加わり精神的負担が増大している。また、眼精疲労や首肩のこりを伴い、首の可動域制限も認められる。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年6月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
初診時、左首肩部の緊張と首の可動域制限が確認された。首肩の緊張緩和を目的として、手と足のツボに対して鍼施術を実施。初回施術後からチック症状の軽減と首肩部の軽さを実感。同様の施術を継続的に行い、6回の施術を通じて症状は徐々に改善傾向を示した。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
チック症の再発に伴う身体的・精神的負担に対し、首肩部の緊張緩和を主眼とした鍼施術を実施した。手足のツボへの施術により、チック症状の軽減と首肩部の緊張改善が得られた。継続的な施術により段階的な改善が確認され、6回の施術で一定の効果が得られた。本症例より、チック症状に対する鍼施術の有効性が示唆された。また、身体的な緊張の緩和が精神的な負担の軽減にも寄与する可能性が考えられる。