NEW跛行を伴う右股関節の動かしづらさ
症状

右股関節の中に常に重たい感じがあり、動かしづらさを訴えていた。股関節の屈曲や外旋の制限が顕著であり、初動時には強い痛みが生じるため、活動が億劫になっていた。日常生活では立ち仕事ができず、数分歩くと跛行してしまう状態であった。また、鼠径部にも痛みがあり、変形性股関節症の疑いで整形外科を受診していたが、経過観察となっていた。腰痛などの関連症状は感じていないとのことであった。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年6月
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頻度
月3回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の触診では、股関節の屈曲・外旋制限が顕著であり、股関節の前側に強い緊張が確認された。施術では臀部の緊張を解くことを目的に鍼を行った。初回施術後には大きな変化は見られなかったが、2回目終了時にはズキンとした痛みが軽減し、3回目終了後には股関節の動きが改善され、荷重時の痛みが残る程度となった。4回目の施術後には跛行する時間が減り、移動が可能となった。また、症例者自身が積極的に股関節のストレッチを実践したことで、症状の改善がさらに促進された。施術は計4回で終了し、現在はメンテナンスを目的に通院を継続している。
使用したツボ
まとめ
右股関節の重だるさと動かしづらさに対して、臀部の緊張を緩和する施術を行い、症状の改善が見られた。症例者がセルフケアを積極的に取り入れたことも、症状の改善に寄与したと考えられる。変形性股関節症の疑いがある場合でも、適切な施術とセルフケアの組み合わせにより、日常生活の質を向上させることが可能である。今後はメンテナンスを目的とした施術を継続し、症状の再発防止を図る予定である。
担当スタッフ
洲崎 和広