NEW肘から腕にかけての重怠さと筋張った痛み
症状

3か月前から肘の痛みと腕の張り感が続いている。症状は趣味のピアノ練習を頻繁に行ったことや、パソコン作業の影響が重なり発症したと考えられる。具体的には、肘から腕にかけて筋張ったような感覚があり、重怠さを伴う。さらに、肘に負荷がかかる動作、例えば重たい物を持つ、テニスやゴルフをする際に痛みが出る。夜間痛や安静時痛はないが、手首の重さやMP関節を中心とした手の節々の痛みもあり、握る動作で痛みが増す。これにより、趣味であるゴルフやピアノを楽しむことができず、日常生活に支障をきたしている。これまで医療機関での診断や治療は受けていない。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年6月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、腕の緊張と張り感が確認された。また、中指・薬指・小指に伸展ストレスをかけると痛みが誘発された。施術では、肩甲骨周辺のツボに鍼をしたところ、痛みが一気に消失したため施術を終了した。施術後には誘発テストが陰性となり、症状が改善されたことを確認。さらに、手関節の痛みも同時に消失し、症例者は喜んでいた。
使用したツボ
まとめ
本症例では、肘から腕にかけての張り感と痛みが趣味や日常生活に影響を与えていたが、肩甲骨周辺のツボへの鍼が効果的であった。施術後には誘発テストが陰性となり、手関節の痛みも改善されたことから、肩甲骨周辺の緊張が症状の原因の一つであったと考えられる。症例者は趣味のゴルフやピアノを再び楽しむことができるようになり、生活の質が向上した。今後も同様の症状に対しては、肩甲骨周辺のツボへのアプローチが有効である可能性が示唆される。
担当スタッフ
洲崎 和広