NEW疲労からの乾いた咳で不眠に悩む
症状
職場変更に伴う疲労が蓄積している中で、夜間に乾いた咳が出現し、睡眠が妨げられる状態が続いていた。特に夜間から明け方にかけて咳が頻発し、十分な睡眠が取れないことで日中の疲労感も強くなっていた。発熱などの感冒症状は認められず、医療機関での受診歴はなかった。日中の疲労感が強く、夜間の咳嗽による不眠が更なる疲労を引き起こすという悪循環に陥っていた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年3月 ~ 2024年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の所見では、肩甲間部に強い筋緊張と肩関節の可動域制限、アキレス腱部の緊張が認められた。これらの所見を踏まえ、前腕部と下腿部のツボを中心に鍼施術を行った。初回施術後から咳の頻度と強さが大幅に軽減し、睡眠が取りやすくなった。その後、3~5日に1回のペースで施術を継続し、3回の施術で咳嗽症状は消失。夜間の睡眠も改善された。
使用したツボ
まとめ
本事例では疲労の蓄積が夜間の咳嗽を誘発し、それによる不眠が更なる疲労を招くという悪循環が生じていた。前腕部と下腿部への鍼施術により、咳嗽症状の改善と共に睡眠の質も向上した。特に初回施術後から症状の改善が認められ、3回の施術で症状が消失したことから、このような症状に対する鍼施術の有効性が示唆された。