NEW空腹時に強く出る胃もたれ
症状
来院1ヶ月前から強い胃もたれ症状が出現した。もともと胃もたれを起こしやすい体質であったが、今回は症状が特に顕著であった。主訴はみぞおち辺りの持続的な不快感と苦しさである。空腹時に症状が強く現れるため食欲も著しく低下していた。日中の体力低下も認められた。過去に同様の症状で医療機関を受診した経験があるものの、今回は受診していない状態である。
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来院者
女性
60 代
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期間
2024年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の診察では、みぞおち周辺に顕著な硬結と圧痛が認められた。施術では、みぞおち周辺の緊張緩和を目的として、手と足のツボに鍼を施した。2診時には胃もたれの症状が著しく改善されていた。2回目以降の施術では、1回目と同様にみぞおち周辺の緊張緩和を中心に、腹部の冷えや硬結が認められる部位を狙い対応するツボに鍼をした。4診目には胃もたれの症状は完全に消失し、日常生活に支障がない状態となった。施術は計3回で終了している。
使用したツボ
まとめ
本症例は、慢性的な胃もたれ体質を持つ患者に対して、みぞおち周辺の緊張緩和を主眼とした鍼施術を行い、良好な結果を得られた事例である。特に手と足のツボを用いた施術が効果的であり、早期から症状の改善が見られた。また、腹部全体の状態にも注目し、冷えや硬結に対するアプローチを組み合わせたことで、3回という比較的少ない施術回数で症状の消失に至った。本症例から、胃もたれに対する局所および遠隔部位への複合的なアプローチの有効性が示唆された。