NEW運動時に悪化する股関節の突っ張りと熱感
症状
3年前の転倒をきっかけに症状が出現し、一時期は改善したものの、1年前から運動時に右股関節に違和感が生じるようになった。主訴は右股関節の突っ張り感と熱感である。症状は運動時に出現し、満足に運動ができない状態であった。カイロプラクティックによる施術を受けたが、改善は見られなかった。他の身体部位には特に異常は認められなかった。
-
来院者
男性
30 代
-
期間
2022年10月 ~ 2022年10月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
初診時の診察では、右股関節周囲の緊張と足の上がりづらさが確認された。施術は足の甲のツボに鍼を行った。施術直後から股関節の突っ張り感と熱感が消失し、症状が改善された。1回の施術で症状が改善したため、追加の施術は行わなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、3年前の転倒が原因と考えられる右股関節の機能障害に対して、足の甲のツボへの鍼施術を行い、即時的な効果が得られた事例である。初診時に見られた股関節周囲の緊張と可動域制限に対して、遠隔部である足の甲への施術が有効であった。症状は1回の施術で改善し、運動時の違和感も消失した。本症例から、股関節の機能障害に対する足部への鍼施術の有効性が示唆された。また、長期化した症状であっても、適切な施術部位を選択することで速やかな改善が得られる可能性があることが確認された。