NEW花粉症の症状と肩こりを伴う再発例
症状
27年前から「花粉症」の症状があり、一時は落ち着いていたものの、今年になって再発している。主な症状は目のかゆみ、鼻水、くしゃみである。10年前には医療機関で薬物療法や注射による治療を受けており、現在は服薬による対応を行っている。薬を服用しないと症状が悪化する傾向にあり、日常生活への支障も認められる。また、肩こりを伴っており、特に首や肩周囲の筋緊張が顕著である。
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来院者
男性
40 代
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期間
2023年3月 ~ 2023年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初診時、首や肩のこりが強く認められたが、可動域制限などの動作障害は確認されなかった。施術は背部、臀部のツボに対して鍼を行い、一部のツボには置鍼も併用した。初回施術直後の変化は認められなかったものの、その後症状は落ち着いていた。2回目以降も同様の施術を継続し、症状は徐々に寛解した。ただし、飲酒時には症状の悪化が見られたため、胃腸の調整を目的としたツボへの施術も適宜追加した。5回の施術で大幅な改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
本症例は長期にわたる「花粉症」の再発例である。薬物療法による対応を行っていたが、肩こりなどの身体症状も併存していた。鍼施術では、アレルギー症状への直接的なアプローチに加え、全身の調整を目的とした施術を組み合わせることで、症状の改善が得られた。特に、胃腸系への施術を追加したことで、飲酒時の症状悪化にも一定の効果が認められた。今後は定期的な施術の継続と、生活習慣の指導を組み合わせることで、さらなる症状の安定化が期待できる。