ギプス固定後の足関節の痛み
症状
1年前から部活のバスケットボール部に所属してこれまで2回重度の捻挫している。今回のは2週間前の練習試合の時に相手と交差し強い捻じれ・衝撃が加わり足関節を負傷した。これまでの経験から捻挫と自己判断し、自宅でアイシングや湿布をして様子をみていたが患部は腫れて痛みも増すばかりであった。捻挫と違うと思い負傷してから5日後に整形外科に受診すると『腓骨遠位端部骨折』であるとのこと。1週間ギプス固定し、2日前からは就寝時のみ包帯での固定で経過をみるように言われている段階であった。
過ごしていると生活には支障ないものの走ると痛みがあるため相談を受けた。
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来院者
男性
10 代
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期間
2023年5月 ~ 2023年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
走る動きを考えみていくことにした。長坐位での足関節の底背屈には異常はみられなかったが立位で行うと患側は底屈制限が顕著にみられた。そこで私が注目したのは中足骨の間であり、第二中足骨第三中足骨間に緊張がみられた。そこでこの部に対応する腰部のツボに鍼をした。すると底屈可動域が戻り、左右差無くつま先立ちが可能になった。
2回目以降は競技復帰へのプロトコールに従いメンテナンス目的での施術を続けている。
使用したツボ
まとめ
『腓骨遠位端部骨折』の診断であり、ギプス固定後の足関節の拘縮が問題であった。青年期と言うこともあり、治癒力も備えている中今回私が注目したのは中足骨間であり、中でも第二中足骨と第三中足骨間に緊張がみられた。荷重時に必要な協調運動を働きかけることで動きの改善を図った症例である。
担当スタッフ
洲崎 和広