ボワーッと広がる鼻詰まり
症状
1週間前の夜、いつものように書斎で読書をしていると異常な鼻詰まりを感じる。鼻詰まりがあると入眠が難しく睡眠不足が続いている。発症する時間帯や原因は自分ではわからないが安静時の1人でいるときに鼻詰まり症状が出やすい。また、ウォーキングなど身体を動かしていると症状が落ち着くこともわかっている。問診の中で1か月前から下痢の日が多いことを確認した。
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来院者
男性
50 代
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期間
2020年8月 ~ 2020年9月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
身体の温熱をみると頸部に熱・胸部に冷えと極端なアンバランスがみられた。
また、腹部には顕著な緊張もみられたためこれを解すことで深い呼吸を促した。
熱の偏りにはその都度、頸部や肩甲骨内縁の緊張を解くように対応した。腹部の緊張に対しては、主に足のツボを使うことで対応した。
1回目~3回目までは、鍼をしたその日は快調だが次の日になったら戻るを繰り返していた。
4回目には便の形状が出てきて少し改善傾向がみられた。あまりなかった食欲も出てきた。
同様の施術方針で行うと仕事での残業の重なりなどストレスを多く抱えると症状が強く出ることもあったが9回目にはほとんどの症状が落ち着いてきた。
10回目、施術間隔を離してみたが症状が安定していたため終えることにした。
使用したツボ
まとめ
鼻詰まりは身体にみられた温熱のバランスを取ることで改善されました。熱は上昇しやすいため、その熱を下すために重要なのは頸部や肩甲骨内縁の緊張を取ることであります。併せて腹部の緊張を解くことで呼吸系にもアプローチも可能となり、相乗効果で症状にアプローチ出来たと思います。
担当スタッフ
洲崎 和広