肘から先が常にしびれていて、握ったものを落としてしまう
症状
2ヶ月前から左の肘から先が常にしびれている。
左手を握った時に指がはばったい感じがして、物を落としてしまう事が度々ある。
整形外科でMRIを受けたところ、頚のヘルニアと診断。
医師からは「手のしびれは違和感だと思うので、そのうち慣れます」との事。
当院に通院していた友人の紹介で来院。
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来院者
女性
40 代
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期間
2015年8月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
左腕のしびれは背中の緊張が引き起こしていると考えた。
背中に原因となるコリが見つかったので鍼を1本した。
すると直後にしびれが消失し、手のはばったい感じも消失した。
それ以来、症状は出なくなった。
使用したツボ
まとめ
蓋を開けてみれば、背中のコリが手のしびれを起こしていたというシンプルな症例である。
MRIで頚のヘルニアと診断されると、頚に目が行ってしまいがちである。
しかし、今回のように頚部に原因がなく、背中にあることも珍しくない。
鍼灸治療においては、診断名に固執すると視野が狭くなってしまう。
身体全体の特徴をしっかり観察し、的確なツボ選びができれば改善に向かうことができる。