筋トレで発症、スクワットで増悪する頭痛
症状
来院10日前、ジムで筋トレ中、高負荷でレッグプレスをしたところ頭が殴られたような痛みを感じた。5日経過しても改善しないため、脳神経外科で検査をしたが、レントゲン、MRIともに異常なし。「首の骨の歪み」、あるいは、「首の筋肉の炎症」ではないかと診断される。常に痛みがあり、運動すると増悪。しゃがんだ姿勢から立ち上がると拍動性の頭痛を感じる。安静にしていても改善する気配がない。当院に通院する母親のすすめで来院。
-
来院者
20 代
-
期間
2018年5月 ~ 2018年5月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
頭と首の境目に強い緊張を確認した。レッグプレスの負荷で発症したことから推察し、ふくらはぎが首の強い緊張を引き起こしていると考えた。ふくらはぎのツボに鍼をしたところ、首の緊張が緩和し、頭痛が消失した。屈伸運動をしてもらったが、頭痛が発症しなかったので施術を終了とした。1ヶ月後、再発はないとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
発症の状況から、くも膜下出血などが頭をよぎる症例。病院の画像診断で原因が判明する頭痛は1〜2割と言われている。残りは原因不明とされるが、身体の過度な緊張を鍼治療で緩和すると改善する事が多い。今回は、脳外科での異常なしとの診断後、すぐに鍼施術を決断したことが、早い回復につながった。