長時間ゲームをしたら指の曲げ伸ばしがしづらい
症状
新型コロナの影響で自宅にいることが多くなりゲームで時間をつぶすことが増えた。ゲーム機を長時間握りしめていたせいか、左右ともに薬指と小指の動きがにぶい。バネ指の経験もあるがそこまでカクカクした動きではなく、指の曲げ伸ばしがしづらい感じ。左右で比較すると右の方が症状が重い。
楽器演奏をするので影響が出てはいけないと思い、症状を自覚してすぐに来院した。
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来院者
女性
20 代
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期間
2020年7月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
症状に左右差があることから、まずはより重い右手の改善を目指すことで了承を得て施術を始めた。
手指の動きと関係の深い背中の緊張を確認すると脊椎のそばに硬いところを認め鍼をした。すると右手指は第1関節(DIP関節)を除き動かしやすくなった。さらに肩甲骨外側のツボに鍼をすると残った第1関節の動きにくさも解消した。
時間的余裕があったので左手指についても確認すると、この時点でかなり動かしやすくなっており、ただし屈伸時に「ミシミシいう感じが残っている」とのことだった。あらためて背中や肩甲骨などを観察すると後頚部に顕著な緊張がみられた。ふくらはぎのツボでこの緊張をゆるめてから左手指の動きを確認してもらうと、ミシミシいう感覚も消失し動きがなめらかになった。
使用したツボ
まとめ
近年、スマホやゲームのし過ぎで手指の腱鞘炎やバネ指を発症する人が増えている。指の問題は不調のある局所や前腕の筋肉に注目しがちだが、脊椎や肩甲骨との関連も見ないと改善は難しく、本例では首、背中、肩甲骨周縁の緊張に着目して施術した。以前にバネ指を経験しておりこのまま放置すれば再発していた可能性も考えられるが、早期に対応できたため1回で改善することができた。