膝が縄で締められるように痛む
症状
一週間前から、椅子から立ち上がる時に、右膝が痛む。
膝の内側と外側から、縄で締められるような痛みが起きる。
歩き始めてしばらく立つと痛みは次第に緩和していくが、日に日に、痛みが増しているで心配になり、来院。
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来院者
男性
40 代
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期間
2020年3月 ~ 2020年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初回)
膝の痛む部位と動作から、膝の動きと関連の強い背中周辺を丁寧に調べたところ、右背部の一点に顕著なコリを確認。
同部位に鍼を行い、椅子からの立ち上がりと歩行動作を行ってもらったところ、痛みが寛解したため、この日はここで施術を終了とした。
経過:初回後、椅子からの立ち上がり時に数回、膝に痛みを覚えたが、一日の中で膝の痛みを気にすることなく、立ち上がれることが多くなった。
2回目)
デスクワークの時間がながく、普段から、腰臀部が痛むことも多いというヒアリング情報から、臀部にも問題があると考え鍼を行った。
3〜5回目)
2回目の施術後翌日より、膝の痛みは7割方消失。その後、膝頭の内側の一点に違和感が残るため、同部位の症状を緩和する目的で膝裏のツボに鍼を3回目から5回目までの施術で継続したところ、症状が徐々にやわらぎ、5回目には、消失。
再発予防のエクササイズを指導して施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
膝は体重の負荷がかかりやすい部位ではあるため、膝痛は高齢者や肉体労働の方、スポーツ選手に現れる頻度が比較的高い。
しかし、最近では、デスクワーク中心の若い方も膝痛を抱えている方が増えているように感じる。
本症例は、長時間のデスクワークによる背部や臀部への負荷が症状の原因と考え施術をおこなったところ、速やかな改善がみられた。