瓶の蓋を開ける時に痛む親指
症状
1ヶ月前から瓶の蓋を開ける時や物をつかむ時に右手親指が痛くなる。時間が経ったらよくなると思ったがなかなか変わらないので以前、膝の痛みが改善したのを思い出し来院された。
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来院者
女性
50 代
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期間
2019年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
まず持っていた水筒を開ける時の痛みを基準として確認していった。
右親指はどの動作で痛むか動かしてもらったところ親指と小指をつける動作に痛みがあった。
まず指の動きに関係している前腕の緊張をみていくと右側に強い緊張が確認できた。その緊張を取るために肩甲骨外側のツボに鍼をすると右前腕の緊張が和らいだ。水筒を開ける時の痛みは最初に比べると10→5近くになった。
次に親指と小指をつける動作に関わる脊柱の緊張をみると右側に硬さがあるのを確認できた。その緊張部に鍼をすると親指と小指をつける動作がやりやすくなり痛みもあまり気にならない程度になった。水筒を開けるのは5→3になった。
次に親指の関節に関する脊柱と肩甲骨のツボにそれぞれ鍼をするとあまり水筒を開けるのは気にならなくなった。
最後に手首の調整をするために肩のツボに鍼をやり治療を終えた。痛みが戻るようだったらまた来ていただくようお伝えした。
1週間後に連絡があり、その後痛みが出ていないとのことだったので右親指の治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
痛みがある時はその患部だけに集中してしまいがちだが関連しているところに注目しなければならない。
指は背骨、肩甲骨、肩、ひじ、手首とうまく連動して動いている。それぞれの関節が適切に動くことにより一定の場所に負担がかからないようになる。それゆえ関連する各関節を診ることは重要である。