背中の中心から右脇腹に拡がる痛みとヒリヒリ感
症状
半年前から背中が痛む。「授乳で前屈みの姿勢が多いのが原因では」と考えている。整体で揉んでもらったときは良い感じがするが、すぐ戻ってしまう。加えて、来院6日前から脇腹の皮膚が「ヒリヒリ」と痛むようになった。背中の痛みは我慢できたが、「ヒリヒリ」は我慢できない。痛みは常に一定して感じる。旅行を控えているので、早く改善したいと考えている。
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来院者
女性
30 代
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期間
2019年1月 ~ 2019年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
授乳中の姿勢をヒントに、手への大きな負荷が背中の緊張に繋がり、背中の過度な緊張が脇腹の違和感を引き起こしていると考えた。手のツボに鍼をしたところ、肋骨の「ヒリヒリ感が無くなった」とのこと。同時に、背中の緊張を感じる部分が下に移動した。緊張の箇所に対応する脚のツボに鍼をしたところ、背中の緊張が緩和した。
施術の翌日から旅行に出かけたが、「背中、脇腹共に痛みを感じなかった」とのこと。2週間後に再来院した際、「ほぼ問題を感じない」とのことなので、施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
脇腹の痛みや違和感は、病院で「肋間神経痛」「帯状疱疹」と診断されることが多い。処方された薬剤の服用で効果が出ない場合もあるが、背中の緊張に注目して鍼の施術をすると、早期改善に繋がる例は多い。痛みのある局所にとらわれることなく、生活スタイルも含めた患者さんの全体像を丁寧に観察することで、一般的な施術では改善がむず開始症状も、解決の糸口が見えてくる。