NEW妊娠初期の過剰なよだれと胃のむかむか感で夜眠れない
症状
妊娠12週で来院。第二子。妊娠7週頃から始まった悪阻の症状に悩まされていた。主な症状は、過剰なよだれの分泌と胃のむかむか感であった。特に朝と食後に症状が強く現れ、よだれが多いために夜間の睡眠が妨げられていた。医療機関で点滴治療を受けたものの、症状の改善は限定的であった。初診時の触診では、腹部に触れると気持ち悪さが増強し、背部の筋緊張も認められた。症状による寝不足も重なり、日常生活に大きな支障をきたしていた。第一子妊娠中は出産まで吐きつわりが続いていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初回施術では、背中と腕のツボに鍼をした。施術直後から、よだれがたまるまでの時間が延びた気がする、という変化があった。施術当日は気持ち悪さとよだれの量が減少し、よく眠れたと報告があった。翌日には症状が戻ったものの、気持ち悪さは落ち着き食事が摂れるようになった。2回目の施術後は、日中のよだれがほとんど気にならなくなり、よだれを飲み込む際の不快感も消失した。夜の寝つきも改善された。しかし、朝晩の辛さや食後の嘔吐は残存していたため、同様の施術を継続した。3回目の施術後、よだれの症状は完全に消失した。その後、出産まで軽度の気持ち悪さは残ったものの、第一子妊娠時と比較して格段に楽に過ごせたとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、妊娠初期から続く過剰なよだれと胃のむかむか感の悪阻に対して鍼施術を行った。背中と腕のツボへの施術により、初回から症状の軽減が認められた。3回の施術でよだれの症状は完全に消失し、気持ち悪さも大幅に改善された。施術効果は段階的に現れ、特に睡眠の質の改善が早期に得られた点が特徴的であった。出産まで軽度の症状は残存したものの、前回の妊娠時と比較して著しく症状が軽減され、日常生活の質が向上した。悪阻症状に対する鍼施術の有効性が示唆される症例であった。
つわり症状にたいする鍼施術は、特に胃のむかむか感、嘔吐悪阻の軽減に良い変化が多くみられているが、よだれ悪阻(唾が多く出てくる感じ、飲み込めない、不快感)に対しては個人差が多くあると感じている。今回は初回の施術中から変化が見られた。







