NEW睡眠不足による首肩こり 呼吸機能からアプローチ
症状

育児による睡眠不足が続く中で発症した首肩の全体的なこりを主訴に来院。常時こりを自覚しており、不快感を伴っていた。大きな日常生活への支障は見られないものの、持続的な違和感に悩まされている状態であった。医療機関での受診歴はなく、首肩のこり以外の症状は認められなかった。
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来院者
男性
30 代
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期間
2024年11月 ~ 2024年11月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、肋骨周辺の可動性低下が確認された。まず背中のツボに鍼を行い、肋骨の動きの改善を図ったところ、症状の緩和が得られた。さらに、呼吸と肋骨の動きに関連する足のツボへの鍼により、症状は大きく改善。最後に、残存していた肩上部のこりに対して臀部のツボに鍼を行ったところ、気になる症状は消失した。約1ヶ月後の再来院時には、首肩の状態は良好との報告を受けている。
使用したツボ
まとめ
睡眠不足に起因する首肩のこりに対して、肋骨の可動性改善を主眼とした施術アプローチが有効であった。背部、足部、臀部の各ツボへの段階的な鍼により、症状の完全な消失が得られた。本症例では、首肩のこりに対して、直接的なアプローチだけでなく、呼吸機能と関連する肋骨の動きに着目した施術が効果的であることが示唆された。