NEW夜勤後に起こる1分間の回転性めまい
症状

朝目覚めて顔を動かした際に、約1分間続く回転性のめまいが出現した。耳鼻科を受診し、良性発作性頭位めまい症の疑いと診断された。めまいは顔を動かしたときのみ発症し、日常生活への大きな支障はなかったものの、症状の進行に対する不安を感じていた。また、3年前から耳鳴りがあり、めまい発症時には特に強く感じられていた。夜勤や仕事が忙しい時期に症状が出現しやすい傾向がみられた。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年5月
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頻度
月3回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時、顔の動きによるめまいの誘発は確認されなかったが、首と肩に筋緊張が認められた。これらの緊張がめまいに影響を与えている可能性を考慮し、背中のツボと頭のツボに鍼をした。1週間後の2回目の施術でも同様のアプローチを行い、その後症状は改善傾向を示した。計4回の施術を行い、夜勤時の予防的な施術も含めて症状の管理ができるようになった。
まとめ
良性発作性頭位めまい症の疑いに対して、首と肩の筋緊張の緩和を目的とした施術を行った結果、症状の改善が得られた。特に夜勤や仕事の忙しい時期に症状が出現しやすい傾向が確認されたため、予防的な施術も取り入れることで症状の管理が可能となった。頭頸部の筋緊張の緩和が、めまい症状の改善に寄与する可能性が示唆された症例である。