NEW長時間立位による左膝痛、動作時に悪化
症状
左膝に疼痛を訴えて来院した症例である。症状は子どもの運動会で長時間の立位を続けた翌日から出現している。特にしゃがむ動作時に痛みが強く、日常生活に支障をきたしていた。医療機関での受診歴はなく、膝痛以外の症状は認められなかった。
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来院者
女性
40 代
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期間
2023年5月 ~ 2023年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見として、臀部周囲の筋緊張が顕著に認められた。そこで膝関節の可動性に関与する臀部のツボに鍼をした。初回施術後、痛みは消失し、半年後の来院時に症状の再発がないことを確認している。
使用したツボ
まとめ
長時間の立位姿勢により誘発された膝痛に対して、臀部への鍼施術が著効を示した症例である。臀部の筋緊張が膝関節の動きに影響を与えていたと考えられ、その緊張を緩和することで症状の改善が得られた。初回施術で痛みが消失し、半年後も良好な状態が維持されていたことから、適切な施術部位の選択により、効果的な症状の改善が可能であることが示唆される。