顔や頭が洗えない右肘のズキッとした痛み
症状
1年前お仕事で腕を酷使した結果、痛くて右肘の曲げ伸ばしができなくなる。洗顔・洗髪・耳かきが困難になり、整形外科に行くと「両手の腱鞘炎、手根管症候群」と診断。
半年間整形外科でのリハビリに毎週通うも思うように回復せず、趣味のバイクも「肘の痛みを悪化させる原因」と言われ1年間乗れていない。
仕事で腕を使うと手首~肘~肩に痛みがほどなくして出現し、痛み止めの薬が手放せない。
当院に奥様から相談があり来院。
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来院者
男性
55 歳
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期間
2016年11月 ~ 2017年6月
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頻度
月3回程度
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通院回数
21回以上
施術と経過
右肘の曲げ伸ばしの可動域が極端に狭く、肩もほとんど挙がらない。
1日中パソコン作業で平均睡眠時間は3時間、深夜の過食という生活習慣も胃腸の負担を強めていた。
背中と肩甲骨に肘痛や腱鞘炎に特有のコリを見つける。
背中のツボに鍼をおこなうと、背中〜肘〜手首が「動かしやすくなる。」手の緊張を緩和させる手と足のツボを使って、施術を終えた。
2診目、前回施術後翌日まで肘のだるさを感じたが、「ストンと重りが取れた感覚と共に腕が軽くなる。」
痛い右腕を上にして横向きになると無意識に力が入り肩〜肘の痛みが悪化することから、胸の緊張も影響していると考え手の鍼を加える。
6診目、右腕を上にしても肘の痛みはなくなり、洗顔・洗髪・耳かき、バイクに乗ることも違和感は残るものの出来るようになる。痛み止めの薬も一切服用しなくなった。
お腹の緊張緩和に、足のツボを加える。
引き続き隔週で定期的に診させて頂いている。
趣味のバイクも新車を購入し、快適に通勤できているようである。
使用したツボ
まとめ
肘は肩関節と手首の間にあるので、肩関節と手首が動かない限り肘は動かないし痛みも取れない。肘に負担を掛ける特有の背中の緊張と、肩関節・手首を動かせるように調整した結果、改善に至った症例である。
担当スタッフ
紅露 啓太郎