カクカクとした指の痛み
症状
内職で手先をよく使い、指の痛みを慢性的に感じていた。
半年前から右の人差し指と小指がカクカクして気になっていたが、「年齢もあり慢性的なものだ」と諦めていた。
2週間前から「痛みや痺れを伴うようになり内職にも差し支えが出てきた」ことを友人に話したところ、鍼が効果的だと当院をご紹介いただき来院。
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来院者
女性
75 歳
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期間
2016年11月 ~ 2016年12月
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頻度
月3回程度
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通院回数
6回
施術と経過
確認するとばね指(弾発指)と呼ばれる症状だった。
特に小指を伸ばすときの引っ掛かりが強く、グーパー運動は出来るがチョキを加えると指の動きが悪くなり痛みを伴いながらカクンと意図しない動きで中途半端に伸びる状態である。
関連する肩関節は外転動作(肩を外側に水平に上げる)、首は右に向きにくい状態を確認。
肩関節、小指に関連する背中のツボに鍼をおこない、指を動かしてもらうと徐々に引っ掛かりが少なくなる感覚を共有。
人差し指の痺れとこわばりも解消するために背中のツボに、鍼をおこない仕上げた。
施術後痛み・痺れ共に10→3に軽減。動きも引っ掛かりが少なくなったため、施術を終える。
同様の施術で3診目には痺れはなくなりグーチョキパーも出来るようになる。
酷使した当日一時的に痛みがでる程度まで変化。
4診目以降は手全体のこわばりに対応する手のツボを加えることで、6診目には慢性的な指の痛み・人差し指と小指のカクカク・肩こり・肩関節痛も全て消失したためご卒業頂く。
使用したツボ
まとめ
手足など末端の症状に対しての施術は、局所だけでなく体幹に目を向けることが大切である。
そのなかで今回は背中の緊張をほどけたことが早期解決の糸口に繋がったと考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎