介護のときに腰から脚の外側にかけて痛みを感じ激痛に
症状
10日ほど前、介護をしている最中に左腰から脚の外側にかけて痛みを感じ、休んでも痛みは治まらず増し激痛に発展。歩くことも立ち上がることもできない状態になった。朝起きた時は治ったと思うくらい痛みが軽いが、洗面所で前かがみになると、痛みが強くなり持続してしまう。左脚に体重をかけると痛みが増す。
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来院者
女性
50 代
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期間
2013年4月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
痛みが出る姿勢を施術前に再確認すると、お話の通りに前屈で痛みが出現。後屈と回旋でも痛みが出現。また、左脚に体重がかかった時も痛みが強くなることを確認。左脚に負荷をかけて痛みが増すことから脚〜腰にかけての問題が潜んでいることを推測。大腿の裏側を緩める鍼を行ったところ、痛みのレベルが下がり、前屈の可動域が広がった。次に考えたのは「介護中に痛みが出てきた」という証言である。介護では相手を抱きかかえる動作が多いため、腕(肩甲)から腰に負担をかけてしまうケースが目立つ。そこで、肩甲骨と腕の中間点に鍼をして緩めると、腰の可動域がさらに広がった。動作時の痛みも大幅に軽減。
使用したツボ
まとめ
広範囲に痛みが及び、しかも激痛ということで坐骨神経痛を疑ったが、じっくり観察したところ、神経根(坐骨神経が始まる腰椎の付近)と梨状筋(坐骨神経が通る近くの筋肉)に問題はないと判断。動きを改善させることに専念したところ症状が大幅に改善した。