歩行時に増悪する頚肩腕の痛み
症状
1か月前、自宅のカーテンを付け替えたときに頚に痛みが走った。朝起きた際に左肩から肩甲骨まで痛みが広がり、手が重く痺れた感覚があった。整形外科で検査を行うと頚椎椎間板ヘルニアと診断される。頚椎の牽引を行うと痛みと痺れが増悪。ブロック注射で痛みが治まるもの数時間後には戻る。
常に頚・肩・腕の痛みがあり、たまに痺れる。歩くと頚から腕にかけての痛みが増す。
来週海外旅行に行くため、どうにかならないかと当院に通院歴のある友人に紹介され来院された。
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来院者
男性
60 代
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期間
2018年6月 ~ 2018年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
10回
施術と経過
歩行時に痛みが増悪傾向にあったため、下半身の連動に問題があると考えた。大腿部に鍼をすると肩甲骨周辺の痛みが軽減した。次に手の甲に鍼をした。
2診目、日が経つにつれ痛みが楽になっている。前回の施術に加え、股関節の調整を行った。翌日から海外旅行へ。
2週間後、痛みは残るものの歩行中の痛みは軽くなり旅行を楽しめた。その後も施術を続け、6診目には痛み、痺れともに生活の中で気にならなくなった。
9診目には若干重だるさが残る程度で気にならない。10回の施術で終了した。
使用したツボ
まとめ
今回の症例のように椎間板ヘルニアが痛みや痺れなどの症状を引き起こしているとは限らない。痛みが増悪する動きを分析すると下半身の問題が影響を及ぼしていると考えた。特に肩甲骨は股関節と密接に関りあう関係にあるので見逃せない。