投球時に生じる右肘内側の痛み
症状
中学の部活動で野球をやられている方
夏の最後の試合中、投手をやっていて右肘を痛めた。
ピッチング、バッティング共に支障が出ていた。
その試合は勝利して、次戦のためにと接骨院に行った。
筋を痛めていると言われ、電気とマッサージを受けたが変化は見られずその日のうちに当院にご来院された。
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来院者
男性
10 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初回
肘が痛む部位は右肘の内側。
筋肉の緊張が非常に強く出ていた。
どんな時に痛みが生じるかを確認した。
肘を曲げたり伸ばしたり、前腕を捻ったりしても痛みはない。
しかし。肘を伸ばした状態で肩を捻ると痛みが生じた。
腕を上にあげた状態で肩の関節を内側に捻った時、腕を下ろした状態で肩の関節を外側に捻った時。
この2点で肘の内側に痛みを強く感じた。
その動きに関連する脊柱にアプローチをするために左右の脊柱起立筋に同時に刺鍼をした。
鍼を抜いた後上記の動きを確認したが肘の内側の痛みは無くなった。
前腕を緩めるために肩甲骨のツボに鍼をした。
本人の評価では10→2まで変化が見られた。
2回目
連休を挟み、中2日でご来院された。
強く痛みを感じていたが近距離でのキャッチボールができるようになった。
バッティングセンターに行っても5ゲームやれるほど肘の状態は回復していた。
若干腕を上げて肩を内側に捻った時に右肘の内側が痛む。
今回は脊柱のキワのツボに鍼をした。
同様の動きをしても痛みは無くなった。
前回とは少し異なる前腕部に緊張があるので肩甲骨のツボに鍼をした。
本人の評価2→0となった。
その後強めにシャドー投球をしても痛みも違和感も無くなった。
使用したツボ
まとめ
ミクロな視点では肘の内側だけに注視しがちだが広い視点で見ると肩の動きの悪さ、ひいてはそれ以前の脊柱の動きの悪さを改善していくことで改善がみられた症例であった。
連動を考えていくことが非常に大切であると言える。