右半身不随により左半身に過度に負荷がかかり起こった指の痺れとバネ指
症状
3年前から脳出血の後遺症で右半身不随になる。
左手で杖を使い、左半身を主体にして歩行している。
1月頃から指の動きが悪くなり、その後、痺れが出始める。
利き手ではない左手で字を書く練習などをしていたが、指の動きの悪さと痺れで練習もままならない状態のため、『字が書ける程度に回復したい』と来院されました。
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来院者
女性
60 代
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期間
2018年2月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
右半身不随のため、杖をつく左手、腕、肩、背中にかなりの負荷がかかり、指の動きの悪さと痺れが発生したと推測しました。
その為、左手、腕、肩の付け根である胸椎に施術を行いました。
また、杖を強く握って不安定な体を支えるため、前腕にも問題があると推測し施術を行いました。
1回目の施術で、動きはかなり良くなり、痺れは少し改善しました。
その後、1ヵ月間に6回の施術を行い、動きは完全に、痺れはたまにあるが気にならない程度に改善しました。
当初の『字を書けるように回復したい』という目標を大きく上回ったため、施術を終了しました。
使用したツボ
まとめ
推測通り、胸椎と左前腕に負荷がかかり強張りが発生していて、分かりやすくツボができていました。
そこに刺鍼をすることにより、ツボをゆるめ強張りを取り、指の動きと痺れが改善されっていったと考察されます。
指の痺れなどは、よく首(頸椎)が原因だとされますが、そうでない場合もあるとい典型的な例でした。