食べると楽になる胃の痛み
症状
1週間ほど前から胃の痛みがある。
食べると一時的に楽になるが,それ以外の時間帯はずっと気になってしまう。
他の症状で当院に通院しているので,相談をうけ治療がスタートした。
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来院者
女性
60 代
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期間
2019年3月 ~ 2019年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
仰向けでお腹の硬さを確かめるとみぞおちに硬さがある。
その部分を軽く押すと胸から喉にかけて嫌な感じがする。
明らな硬さのあるみぞおちの緊張を取るため,膝とくるぶしのツボに鍼をすると嫌な感じが軽減した。
お腹全体の張り感をとるために手のツボに鍼をして治療を終えた。
2回目
1週間後に来院。
前回よりは調子が良いとのこと。
上を向いて寝るのが辛いのでまず座った状態で手のツボに鍼をする。
すると上向きになることができるようになったので,そのままお腹の硬さを確認する。
前回よりは硬い範囲が絞られているので,足のツボ2ヶ所に鍼をすると硬さが取れ,本人も違和感を感じなくなった。
使用したツボ
まとめ
食事を取ると楽なケースなので,消化管潰瘍のリスクを考え,1回目の治療で変化を感じなかったら病院で検査を受けるようにお願いしていた例。
結果からいうと検査をすることもなく,症状が消失した。
上むきで寝られない,押されると違和感など,胃の症状でも『〜すると痛い』『〜すると違和感』など症状を再現するきっかけがある場合がある。
今回はそのきっかけになる動作を把握した上で,2回の治療で同じことをしても大丈夫という状態まで達することができた。