NEW喘息による呼吸の浅さと咳の改善
症状

風邪をきっかけに咳が続き、医療機関で咳喘息の疑いと診断された。以前は喘息の既往歴はなかった。症状は咳が出始めるとしばらく続き、呼吸が浅くなる傾向がみられた。NO検査でも異常値が確認された。日常生活では疲労感が強く、仕事中の電話対応などでも会話がしづらい状態であった。また、咳による喉の痛みも伴っていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の所見では、首の後屈時に顕著な可動域制限が認められ、首周りの筋緊張が強かった。また、呼吸に関連する背骨周辺にも反応がみられた。施術では、首の緊張緩和を目的として手のツボを使用し、さらに頭部と背部のツボへのアプローチを行った。初回施術後から呼吸のしやすさが改善し、首の可動域も拡大した。継続施術では、首の緊張と背骨の反応に着目しながら同様のアプローチを続けた。施術期間中に一時的に症状が再燃したが、喉へのアプローチと頭部、背部のツボを用いた施術により改善。計11回の施術を通じて、首の緊張緩和とともに呼吸の質が改善し、日常的な疲労感も軽減した。また、NO検査の数値も正常値に戻り、客観的な改善も確認された。
使用したツボ
まとめ
咳喘息の疑いによる症状に対して、首の緊張緩和と呼吸に関連する部位へのアプローチが有効であった。特に、首の可動域制限の改善が呼吸のしやすさに影響を与えたと考えられる。症状の再燃時には、喉への直接的なアプローチと全身的な調整を組み合わせることで改善が得られた。本症例から、咳喘息の症状に対して、呼吸に関連する筋の緊張緩和と全身的なアプローチの重要性が示唆された。